コピーライティングにおいて、ストーリー(物語)は必要です。
なぜなら、ストーリーは読み手をわくわくさせて、感情移入させることができます。
人はストーリーが大好きなんです。
子供の頃は、絵本などのストーリーを母親に読んでもらいませんでしたか?
私たちの子供の頃からストーリーは身近で思い出深いものなんです。
感情移入している読み手に商品のベネフィットなどを伝えていくことで、より商品に対しての印象を良くもってもらえます。
この記事では、ストーリーの方程式と例文をあげてご紹介していきます。
人はストーリーが大好き
すでにお伝えしましたが、人はストーリーが大好きです。
それは、広告であってもセミナーであっても、ストーリーを語りだした途端に、人は興味をもち聞き入ります。
文章では単調になりがちなため、ストーリーを入れて読み手の興味が他に反れないようにします。
ほとんどすべての宗教は何かしらのストーリーをもって伝えられています。
日本でも同じ、イザナギとイザナミの物語など、数多くのストーリーが語り継がれているように。
人は疑いをもっている
いくら人はストーリーが好きといっても、読み手は常に書き手や販売者に疑いの気持ちをもっています。
・あなたは誰だ
・信用できる人間(会社)か
人は騙されたくないと考えています。
ストーリーは、そういう読み手のガードを下げる役目もあります。
疑う気持ちは、ストーリーを読みながら商品を知ることで、和らいでいきます。
ストーリーがうまく書ければ書けるほどに、見込み客を引き込んでいけるのです。
ストーリは立派なスキルです。
ストーリーで心がけること
ストーリーをさらに強烈にするには、以下の2つを心がけましょう。
これらは、読み手の感情的にさせるのに効果的です。
- パワフルな単語を使い、鮮明に書く
- ベネフィットと恐怖を入れる
パワフルな単語を使い、鮮明に書く
パワーワードを用いることで、普通の言葉がよりイメージしやすくなります。
× 階段から落ちて怪我をした。
○ 階段から転げ落ちて複雑骨折をした。
両方とも言っていることは同じ場合があります。
しかし、○のほうは状況がより伝わってくるでしょう。
ベネフィットと恐怖を入れる
人は自分の得と自分の損に対して敏感に反応をします。
ストーリーの中に、得られる利益と避けたい恐怖を入れることで、より商品を手に入れたいという欲求を刺激することができます。
きっとこの発見がなければ、今の生活は手に入らなかったでしょう。もし当時、この商品を発見していなかった自分を想像すると、恐怖で背中に嫌な汗をかきます。借金の返済に追われながら成功法則を追い求めて、無駄な自己投資をして、さらに借金は増えていたに違いありませんから。自分なりに成功したと言える今になって思います。多くの人は発見はしているけれど、行動をしていないのだと。私にできたのだからあなたにもできます。
この文章では、行動をして成功した視点から、行動をしない選択をした場合の未来を話しています。
毎月、借金の返済に追われる日々、これが恐怖です。
そして、「自分なりの成功」や「今の生活は手に入らなかったでしょう」がベネフィットになります。
ストーリーの組み立てや、言い回しはいくらでも変えられるので、たくさん考えてみてください。
ベネフィットの言い方を変えたり、恐怖の表現を変えたり。
良いストーリーは、成約率を高めます。
ストーリーの種類
ストーリーには、いくつもパターンがあります。
その中で4つほどご紹介しましょう。
- 発見のストーリー
- ビフォーアフターのストーリー
- 第三者の証言
- 疑っていた人が信者になるストーリー
発見のストーリー
何かを発見して、試したら上手くいき、成功の連続をするストーリー。
ビフォーアフターのストーリー
行う前と行った後の違いを語るストーリー。
第三者の証言
商品を利用した第三者が語るストーリー。
リサーチの記事でもお伝えしましたが、購入者やリピーターからインタビューを取れたら、それだけでストーリーにも使えます。
疑っていた人が信者になるストーリー
読み手と同じように、商品や販売者(会社)を疑っていたお客様が、商品に大満足したというストーリー。とても強力です。
ストーリーの型はいくつもあります。
ストーリーのパターンんを学ぶという視点でネットサーフィンすると、とてもおもしろいですし、自分のストーリーパターンも増えるので、おすすめです。
発見のストーリーを書く手順
ここでは、発見のストーリーに焦点をあてて、手順をご紹介します。
- 似ているスタート地点 悩みからスタート
- よくある失敗例と努力、いろいろやったけど失敗
- ひらめき、出会い、発見
- 繰り返し、成功の連続
- パターンの構築 システムをつくる
- 他の人にやらせてみる。次々に成功
- 次はあなたの番
この手順に当てはめて書くことで、ひとつのストーリーは簡単に書き上げられます。
あくまでも事実のことをパワフルな言葉を使って書いてください。
ストーリーの方程式
ストーリーには、発見のストーリーに限らず、おおよそはご紹介する方程式に当てはめることができます。
以下の5つをスマホやクラウドにメモを保存しておくことで、いつでもストーリに着手できます。
↓
「障害」
↓
「葛藤」
↓
「発見」
↓
「成功」
ストーリーの方程式に沿って書いてみる
では、実際にストーリーの方程式に沿って解説しながら書いていきます。
今回は、英語の教材のストーリーです。
悩みへの取り組み
ストーリーの最初は、英語を勉強するという取り組みです。
では、なぜ、英語を習得したいのか? というところで、私は男なので、多くの男性の願望でもある、「パツ金美女とSEXしたい」という目標にしています。
どうしても、東京、六本木で、金髪美女を口説き落としてSEXしてみたい!
それには、英会話ができなければ、話にならない…よし英語を勉強しよう!と高い志を持って勉強をはじめた…。
ここまでが、「悩みへの取り組み」です。
障害
英語を勉強しはじめたはいいが、学生時代は英語に興味がなく、全然勉強してこなかった。
日々、ドリルの問題を解いていくが、結局のところ1日の勉強時間は限られているし、英語が身についているのかも1人では判断できない…
「障害」は、こんなところです。障害では、理想と現実との距離を表します。
葛藤
葛藤では、もう諦めた方がいいのか…いや、でも目標を達成したい…という止めてしまおうか、続けようかの部分を書きます。
こんなことでは、金髪美女を口説けるのは何年先になるか分からない。
そもそも、口説ける保証なんてないし、いっその事止めた方がいいのではないか…
ここまでが「葛藤」です。
発見
ここでは文字通り、今までとは別の方法を発見するというパーツです。
私は英語の勉強を諦めてしまう前に、今取れる限られた時間の中で、もっと効率の良い勉強法はないのかと考え、いろいろな英語教材を調べていました。
そんな時、この「英語教材」と出会ったのです。
この英語教材は、私の限られた時間を最大限に活かし、金髪美女を口説くのに最も必要な英会話力とリスニング力を短期間で大幅にアップできたのです。
この英語教材を手にしてからは、MP3の音声ファイルをスマートフォンや、ポータブルプレイヤーに入れて持ち運べるため、時間の無い私でも、移動中に英語を勉強でき、ネイティブの発音に耳が慣れていくのが分かりました。
音声の中には、自分のパートもあるので、質問に答え、実際に外人と生で会話しているかのような雰囲気を味わえます。
ここまでが「発見」です。今までと違う真新しい何かを発見したことを書きます。
成功
4ヶ月間の勉強の後、まだまだ勉強不十分と思いながらも、はやる気持ちを抑えきれず、私は東京の六本木の外人が集まる飲み屋さんに足を運びました。
緊張で胸の鼓動が聞こえてきそうな中、思い切って店内に突入。
あたりは色んな国の外人だらけ、僕は、まずカウンターに向かい、お酒を頼み一気飲みして気合を入れました。
次に、店内に金髪の綺麗な女性がいないか見渡しました。数名いたと思います。
中でもとびきりの美女が、僕の席の一番近くにいたんです。
緊張しながらも、僕は、金髪女性にアイコンタクトを送り続けていました。
すると、たまたま金髪美女はこちらを見てきて、僕と目が合ってしまいました。
そしてなんと、金髪美女は僕の目を見てニコッと微笑んでくれたのです。
もう、僕のハートには矢が刺さってしまいました。
今しかない!と思い、金髪の女性に思い切って話しかけました。
もちろん、相手は僕が英語があまりしゃべれないのは、最初の一言二言で感じたでしょう。
それでも、彼女は笑顔で話を聞いてくれて、なんとか、私も彼女が話す内容を理解できました。
「成功」についてはこの辺にしておきましょう。
あとの物語は、適当に、アドレスを交換して、3回目に会った時に、ホテルに行けました。めでたしめでたし…みたいにしておきましょうかね。
この状態だと話の繋がりがおかしいので、「悩みへの取り組み」から「成功」までスムーズに話が繋がっているかを編集し、最終確認をしてストーリーを仕上げます。
ストーリーは、「成功」の後に付け加えることのできるパーツもあります。
たとえば、成功の後、次々に成功の連続をしたり、その方法を別の人に伝えて実践させたら、その人も成功できた。など。
最終的には、「成功」のパーツの後に、中卒、英語の通信簿は3年連続1だった自分でも短期間で聞き流すだけでできるようになりました。
もし、あなたも英会話を短期間で簡単に習得したいとお考えなら、私と同じように、この教材を手に取ってお試しください。
とか、次はあなたの番です。
という流れで、商品に興味を持たせたままストーリーを書き終えます。
まとめ
ストーリーを書くための手順と例をご説明しました。
ご紹介したストーリーの方程式を、他のストーリーに当てはめてみてください。
方程式に当てはまっていることをご納得いただけるでしょう。
ポイントは、「読み手と似た境遇にいる人が、成功していく」という部分です。
読み手の境遇は、文章を書き始める前に行うペルソナの設定を参考にイメージしましょう。
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