
ツァイガルニク効果はライティングにも使えるの?
効果的な使い方を教えてほしい
こんな疑問に答えます。
本記事の内容
・ツァイガルニク効果とは
・ツァイガルニク効果の事例
・ツァイガルニク効果の応用方法
ツァイガルニク効果は、上手く使うことで読み手を惹きつけ、最後まで読んでもらえます。
最後まで読んでもらえれば、あなたが読者にとってほしいアクションへの期待も高くなりますよ。
この記事では、ツァイガルニク効果の意味からコピーライティングにどのように応用するかもお伝えします。
最後まで読んでいただくことで、ツァイガルニク効果を理解し、コピーに活かせます。
ツァイガルニク効果とは
ツァイガルニク効果とは「未完の課題についての記憶は、完了した課題についての記憶より想起されやすい」というもの。
つまり、人は完了してしまったものより、途中で中断している物事をよりよく記憶しているということですね。
マンガとかもそうですが、途中で中断している方が「早く帰って読みたい!」と思いますよね。
ツァイガルニク効果の事例3つ
ツァイガルニク効果の有効性を示す事例を3つほどご紹介します。
事例1:水泳指導における事例
まずは、ツァイガルニク効果を水泳指導に取り入れた事例です。
簡単に説明すると、平泳ぎの練習になります。
1回目は足だけで水を掻いて泳ぐ、2回目は腕だけで水を掻いて泳ぐ、3回目に普通の平泳ぎで泳ぐというものです。
結果的には、以下のようにまとまりました。
水泳に対しての興味・関心が高い子どもは,簡単に完了できないような難しい課題の遂行に対しての意欲が高いと考えることができる.
事例2:テレビコマーシャルの事例
ツァイガルニク効果を一番簡単に説明するなら、テレビコマーシャルです。
よくあるのが、気になる場面が差し迫ったときに「続きはCMの後!」という感じで、テレビコマーシャルに入るやつですね。
あるいは、「この後、○○が○○!?」みたいなやつです。
あれは、CM中もテレビを観ている人がチャンネルを変えないようにする工夫です。
このことから、ツァイガルニク効果はめっちゃ効果的に効いていると考えられます。
事例3:恋愛における事例
事例の最後は、恋愛におけるツァイガルニク効果です。
恋愛テクニックに詳しい人なら一度は読んだことがあると思いますが、一番盛り上がったときに店を出る(帰る)というものがあります。
相手は、「え?なんでこんなに楽しいのに!」と思い、心が満足しないまま帰宅します。
そして、次に会うときを待ちきれなくなる。
僕自身は試したことがないのでわかりませんが、結構言われている恋愛テクなので、ツァイガルニク効果は機能していると考えられます。
以上の3つの事例からも、物事を中途半端で終わらせるのは効果的といえますね。
ツァイガルニク効果をコピーで応用するには
では、ここまで説明してきたツァイガルニク効果を、コピーライティングに応用するとしたらどうなるでしょう。
実はこれ、すでに多くの本などでもテクニックとして利用されています。
正しく使えれば、文章が最後まで読まれます。もし間を読まれなかったとしても、一番読ませたい部分を読ませることができますよ。
ツァイガルニク効果を使うコツ
ツァイガルニク効果は序盤から中盤で使います。
読者が気になるストーリーを語り、最後まで語らずに途中で止めてしまいましょう。
ツァイガルニク効果の応用
では、応用です。
僕はまったくモテない人生を歩んできました。
小・中・高、そして社会人になってもモテたことがありません。
当然、キスをしたこともないし、彼女ができたこともないです。
そんな取り柄のない僕ですが、ひとつだけ少しだけ得意なものがありました。
「英語」です。
昔から英語の勉強が好きということもあり、インドアながらもネットで海外の人とコミュニケーションを取ることを楽しみのひとつとしていました。
中でも、アリーシャというカナダ在住の女性と連絡を取ることは、僕の毎日の最大の楽しみでした。
彼女は、21歳になったばかりの大学生。金髪に青い瞳のかわいい女性で僕の憧れだったのです。
そんなある日、チャンスが訪れます。
アリーシャからいつものようにチャットが飛んできて、「今どこにいる?」と聞いてきたのです。
僕は「もちろん日本の家」だよ。というと…彼女は私も日本に来ているの、今日の夜一緒にご飯でもどうかしら?と誘ってくれました。
僕はインドアなこともあり、身なりに自信もないので、ためらいはありましたが、誘ってくれているのは憧れの女性ということもあり、このチャンスを逃してなるものかとOKしました。
お店に着くと、彼女は会うなり僕に抱きついてきました。どうやらすでにお酒を飲んで酔っている感じです。
席に着いてさらに2,3杯飲んだ頃、アリーシャの目はトローンとなり、「まだ帰らないわよね?もう一軒行きましょうよ、静かなところがいいわ」と、僕は彼
女の滞在するホテルに連れて来られたのです。
そして、ここから僕の一世一代のチャンスが巡ってきます!
おっと、少し話がそれ過ぎましたね。本題に戻りましょう。もし続きが気になるようなら、また後でお話します。
みたいな流れで、ストーリーの結論を最後にもっていきます。
ちょっと長すぎましたね。ごめんなさい笑
これが、ツァイガルニク効果となり、続きを読むために読者は最後までスクロールしてしまうということです。
注意点としては、「最後にお伝えする」といわないこと。
最後と言ってしまえば、最後までスクロールされてしまいます。
「また後で」と伝えれば、どこに書かれているかわからないので、慎重にスクロールして、結果的にすべて読むことになります。
今回のたとえば男性目線でしたが、ツァイガルニク効果の使い方については、何となくご理解いただけたのではないですかね。
ツァイガルニク効果まとめ
ツァイガルニク効果をコピーライティングに利用することで、まとめや、クロージング、追伸まで読んでもらえます。
おもしろい体験やストーリーがあるなら、ぜひ文中で取り入れてみてください。
今回は以上です。
最後まで読んでいただき、感謝です。
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