「伺う」と「窺う・覗う」の意味の違いと正しい使い分け方

うかがう…現代ではあまり使わないことですが、会社勤めの方は謙譲語として使うことがあるのではないでしょうか?

「伺うと窺う」は言葉にすれば発音だけで意味は通じますが、実際に文字にしてみるとどちらか分からなくなるものです。

今回は、「伺う」と「窺う」の意味の違いについてご紹介いたします。

 

「伺う」と「窺う・覗う」の違い

伺うと窺うの違いは、一言で伝えるとすると、対面しているかいないかといえます。

距離がないものが伺う。距離があるものを窺うと覚えておくと使いやすいでしょう。

また対面していても、相手が気づいていないときには「窺う」を用います。

「伺う」:問う、訪ねる


「窺う・覗う」:覗く、狙う

ちなみに、「窺う・覗う」をひとまとめにしている理由は、このふたつは意味に違いが書かれていないためです。

「伺う」の意味

伺うとはgoo辞書によると

《「窺う」と同語源。目上の人のようすをうかがいみる意から、その動作の相手を敬う謙譲語となる》
1 「聞く」の謙譲語。拝聴する。お聞きする。「おうわさはかねがね―・っております」
2 「尋ねる」「問う」の謙譲語。「この件について御意見をお―・いします」
3 「訪れる」「訪問する」の謙譲語。「明朝、こちらから―・います」
4 神仏の託宣を願う。「御神託を―・う」
5 《「御機嫌をうかがう」の意から》寄席などで、客に話をする。また、一般に、大ぜいの人に説明をする。「一席―・う」
引用元:goo辞書

といった場合に用いると記述されています。

つまり、人に対面して会いに行くことや、聞くことを指します。

 

「伺う」の正しい使い方

(例)
・週末にお世話になった先生のもとへ伺った。
・上司に資料の提出日について伺う。
・取引先への明日、伺う予定です。

補足最近では「伺う」という言葉を、「聞く」という意味では使わなくなっています。「訪れる」という意味で使われることが多くなってきているので、聞く、尋ねる場合は、そのまま聞く、尋ねる、質問するなどの言葉を使う方が、勘違いされることは少なくなるでしょう。

 

ではつぎに、窺うの意味についてご紹介いたしましょう。

「窺う・覗う」の意味

窺うとはgoo辞書によると

1 すきまなどから、ひそかにのぞいて見る。「鍵穴から中を―・う」
2 ひそかにようすを探り調べる。「顔色を―・う」「ライバル会社の動きを―・う」
3 一部分から全体を推し量って知る。それとなくようす、状況を察する。「意気込みのほどが―・われる」「その一斑 (いっぱん) を―・うことができる」
4 ようすを見て、好機の訪れるのを待ち受ける。「逃走の時機を―・う」
5 一応心得ておく。
「弓射、馬に乗ること…必ずこれを―・ふべし」〈徒然・一二二〉
6 調べ求める。調べ探す。
goo辞書から引用

といった場合に用いると記述されています。

つまり、対面せずに、距離をとりながら様子をみるときに用いられることが多い漢字です。

 

「窺う・覗う」の正しい使い方

(例)
・相手の隙を窺う
・株価の値動きを窺う
・相手の顔色を窺う

まとめ

 

伺うと窺うの違いはわかりましたか?

おさらいとなりますが、

「伺う」:問う、訪ねる
対峙している相手がいて、その人に聞く、訪問する形式で用います。
「窺う・覗う」:覗く、狙う
様子を探る、隙を狙うという意味で用います。

また、距離が近くても相手が気づいていないときには窺うを用います。

たとえば、「妹の寝息を窺った」など。

ぜひ、この記事があなたのお役にたてば嬉しいです。

 

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