小数と少数は、よく間違えて使われています。変換をしている最中に、少数と書くべきところで、小数という漢字が使われていることも、しばしばあります。
私も以前は、書いている最中に「あれ?どっちだったかな」という場面が何度かありました。
この記事では、小数と少数の違いをはっきりさせ、今後は間違えのないように使っていただくために、2つの漢字の意味と使い分け方をご紹介いたします。
「小数」と「少数」の違い
少数は計算で用いる1.23などの小数点が入るものです。
データなどで、1.23人などと用いることがありますが、実際に数えるのならば、1.23人というのは不可能ですよね。
0以下はないですし、1以下もありません。1人からしか数えられません。
あくまでも計算するうえで出る平均値を表すものです。
一方で、少数は分母のうちの分子という視点で使われます。
たとえば、100人中、15人と少数だった…など。
100人中90人であれば少数ではありませんし、3人中1人でも少数にはなりません。
あくまでも分母に対して分子が少なかった場合に用います。
「小数」の意味
収集とはgoo辞書によると
1・1より小さい正の実数。
2・整数でない実数を、小数点を用いて十進法で表した数。0.1のように整数部分を含まないものを純小数、1.23のように整数部分を含むものを帯小数という。
という場合に用いると記述されています。
つまり、ゼロより大きく、1より小さい数。0.1~0.9までを表します。
「小数」の正しい使い方
(例)
・5.45の小数を切り捨てると5になる
・小数の計算はまぎらわしい
それでは次に、少数の意味と使い分け方をご紹介しましょう。
「少数」の意味
収集とはgoo辞書によると
数が少ないこと。「賛成が少数で否決された」
という場合に用いると記述されています。
つまり、数が少ないことを表します。
「少数」の正しい使い方
(例)
・議会での賛成派は10人中2人と少数だった
・簡単なテストだが、正解者は少数だった
・少数のクレームがサービスを向上させる
まとめ
小数とは、0.1~0.9までを意味し、少数とは数が少ないことを意味します。
日常で使用するのは、母数に対して数が少ないことを表す「少数」となるでしょう。
間違えないようにしましょうね。
この記事が、あなたの参考になると嬉しいです。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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