文章において、文字を平仮名で書くべきなのか、漢字で書くべきなのか迷う場面は多々あります。
今回ご紹介する「できる」と「出来る」も迷ったことがあるかもしれませんね。
この2つは、どんなときに使い分けるべきなのか?しっかりとお伝えしていきます。
[できる][ 出来る]の使い分け
で・きる【出来る】
[動カ上一]《カ変動詞「でく(出来)」の連体形「でくる」から》
出来ると(漢字で)書く場合
「でき 出来」
出来事、出来過ぎ、出来損なう、出来高(払い)、
出来たて、出来値、出来のよい作品、出来、不出来、出来具合
(新聞協会統一表記)「でき…」という場合は漢字を使う。
「できる」と(ひらがな)書く場合
できる (出来る) → できる[動詞、副詞など]
勉強がよくできる、用事ができる、理解できる、利用できる
動詞、副詞などは原則として平仮名書き
動詞や副詞であれば漢字ではなくひらがなで書いた方が文章的には良いですね。
以下は、「できる」をひらがなで書く例になります。
いままでなかった物事がつくられて存在する。新しく物事が生じる。発生する。出現する。「水たまりが―・きる」「にきびが―・きる」「急用が―・きる」「―・きたことはしかたがない」
作物などがつくられる。収穫物が得られる。生産される。「当地では柑橘(かんきつ)類が―・きる」「家庭菜園で―・きたトマト」「今年は米がよく―・きた」
建物や組織などが新しくつくられる。成り立つ。「ダムが―・きる」「組合が―・きる」「合意が―・きる」
まとまったもの、完全なものに、つくりあげられる。仕あがる。「したくが―・きる」「原稿が―・きた」
材料が…である。作りや構造がそのようである。「木で―・きた橋」「精巧に―・きているおもちゃ」
(結果として)そうするように生まれつく。「よくよく損な役まわりをするように―・きている」
人格・能力・成績などがすぐれている。「彼は仕事が―・きる」「若いに似合わず人間が―・きている」「よく―・きる生徒」
男女がひそかに結ばれて親しい関係になる。「―・きた仲」「二人は―・きている」
それをする能力や可能性がある。「ロシア語が―・きる」「―・きるだけ努力します」
(動作性の意味がある語に付いて、接尾語的に用い)そうする能力や可能性がある。また、そうすることが許される。…しうる。「運転―・きる」「拝観―・きる」「スタート―・きる」「そこへはお通し―・きません」「のんびり―・きる」
出てくる。現れる。「今度用事でお江戸さあ―・きる序(つい)でに」〈滑・旧観帖・初〉
さいごに
よくサイトやブログでも、私は○○出来ると書いている人がいます。
出来るという漢字じたいがカクカクしてて硬いイメージがありますし、これからはひらがなで統一していくことをおすすめします。