「効く」と「利く」の正しい使い分け方

あれ?そういえば具合良くなった?
はい!すっかり。部長に頂いた漢方のおかげですよー本当にありがとうございました!
いや~それにしても、あの漢方…かなり「ききますね!」…


あれ?この場合の「きく」って「効く」だっけ?
それとも「利く」だっけ…っていうことありませんか?

そう、「きく」もなかなか使い分けが難しいです。

そんな今回は「効く」と「利く」の2つの漢字の使い分け方についてご紹介します。

「効く」の正しい使い方

 

「効く」とはコトバンクによると

効果や働きなどが現れる。期待どおりのよい結果が実現する。効き目がある。
コトバンクより引用

ことを意味すると記述してあります。

つまり、効果が現れるものに用いるので、以下の例のようになります。

(例)
「てきめんに効く薬」
「宣伝が効いて大評判だ」
「腹部へのパンチが効く」

パンチが効くというのも、受けた側ではなく殴った側の人側に立って考えると、殴って相手がうずくまったなら、自分のパンチが効いた!となりますよね。

 

「利く」の正しい使い方

 

「利く」とはコトバンクによると

・本来の機能を十分に発揮する。機敏に、また、さかんに活動する。
・それをすることが可能である。できる。
コトバンクより引用

ことを意味すると記述してあります。

つまり、機能が働くものだけに用いるので、以下の例のようになります。

(例)
「鼻が利く」
「麻痺(まひ)して手足が利ない」
「洗濯の利く生地」
「無理の利かない身体」
「学割が利く」

 

学割が利くとなると、学生だからこその特権ということで、学生の効果が現れたとして「効く」を用いそうになりますが、そうではなく学生という身分が利いたことになります。ちょっと難しいですね(笑)

 

まとめ

 

・効果があるといいかえられるときには「効く」
・機能や性能がよく働いているさま。あるいは○○できるといいかえられるときには「利く」を使いましょう。

これで「効く」「利く」の正しい使い分け方はバッチリですね?(笑)

 

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