「永い」という漢字の使用場所に悩むことはありませんか?
長い間という漢字は、永い間でも意味はとおります。
さて、「長い」と「永い」は何が違うのでしょうか?
どのような場面で使い分けるのか、この記事でご紹介いたします。
「長い」と「永い」の違い
「永い」は、主に時間や期間などを表すときに使用されます。
時間を表現する場合、「長い」よりも「永い」の方が、時間のへだたり(間隔)が大きい。
長い」の意味
「長い」とはweblio辞書によると
① (線状に連続しているものの)ある点からある点までの空間的な隔たりが大きい。 《長》 「 - ・い道のり」 「 - ・い刀」 「 - ・い行列」
② ある時点からある時点までの時間的な隔たりが大きい。 「人類の-・い歴史」 「 - ・い下積みの生活」 「日が-・くなる」 「 - ・い間待たせる」 「我が命も-・くもがと/日本書紀 雄略」
③ 精神的に持続力がある。のんびりしている。 《長》 「気が-・い」
webilio辞書より引用
といった場合に用いると記述されています。
つまり、はしからはしまでのへだたりが大きい
「長い」の正しい使い方
(例)
・長い口髭をはやしている男性がバス停にいる
・長い間ぼんやりと海を眺めていた
・長い道のりだったが、やっと到着する
「永い」の意味
「永い」とはweblio辞書によると
② ある時点からある時点までの時間的な隔たりが大きい。 「人類の-・い歴史」 「 - ・い下積みの生活」 「日が-・くなる」 「 - ・い間待たせる」 「我が命も-・くもがと/日本書紀 雄略」
webilio辞書より引用
「永い」は、永遠とか永久といった、いつまでも限りなく続くさまを意味するときに使います。
「永い」の正しい使い方
(例)
・私は、これからも永く彼女を愛する
・永きにわたり、太陽は燃えている
・あの怪物が永い眠りから覚めた
まとめ
時間や期間に対しては「長い」と「永い」はどちらでも使用できます。
どちらもへだたり(間隔)が大きい場合に使用できますが、永いの方が長いよりもへだたりが大きいと感じられます。
(例)
長い間←→永い間
末長く←→末永く
しかし、距離などを表すのは「長い」です。永いトンネルとはいいません。
あくまでも時間や期間に対してのみ「永い」は使用できます。
「長い」の代わりに「永い」を置き換えられるのは、距離と期間の場合のみと覚えておきましょう。